文部科学省補助事業 ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業

筑波大学・東京医科歯科大学

文部科学省補助事業 ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業

筑波大学・東京医科歯科大学

地域医療における多職種連携(嚥下障害・口腔ケア診療)学修プログラム

大学名等
東京医科歯科大学
取組む分野
総合診療分野・感染症分野・歯科分野
対象者
医学部生(地域枠学生及びその他学生)、歯学部生
対象年次
1年次~6年次
養成すべき人材像

多職種連携を通して地域医療における嚥下障害・口腔ケア診療ができる人材の育成

科目等詳細
<講座型科目>
・医学導入MIC(必修、6.5単位のうち1コマ、1年次)

総合診療、地域医療における口腔嚥下機能の重要性について、新規の講義、オンデマンド教材を通して学ぶ。

・頭頚部・基礎ブロック(必修、1単位、2年次)

口腔嚥下機能に関わる解剖、生理について、歯学部との合同アクティブラーニング授業、講義、オンデマンド教材を通して学ぶ。

・臨床医学導入ブロック(必修、1単位のうち1コマ、3年次)

総合診療、地域医療における口腔嚥下障害の重要性について、講義、オンデマンド教材を通して学ぶ。

・感染・臨床ブロック(必修、1単位のうち1コマ、3年次)

総合診療、地域医療における嚥下性肺炎の病態・治療・予防について、講義、オンデマンド教材を通して学ぶ。

・頭頚部・臨床ブロック(必修、4単位のうち2コマ、3年次)

総合診療、地域医療における口腔嚥下障害の病態・治療について、歯学部との合同アクティブラーニング授業、講義、オンデマンド教材を通して学ぶ。

・総合医療・地域医療ブロック(必修、2単位のうち4コマ、3年次)

総合診療、地域医療における口腔嚥下障害の病態・治療・保健医療制度について、新規に作成する歯学部との合同アクティブラーニング授業、講義、オンデマンド教材を通して学ぶ。

・包括医療ブロック(必修、2単位のうち4コマ、5-6年次)

総合診療、地域医療における多職種連携医療について、新規に作成する歯学部との合同アクティブラーニング授業、講義、オンデマンド教材を通して学ぶ。

<実習型科目>
・医学導入MIC(必修、6.5単位のうち2コマ、1年次)

多職種連携医療に関する素養を早期から身に付けさせるため、大学病院において看護師・リハビリスタッフのシャドウイング実習、口腔嚥下障害の患者を含めたエスコート実習を行う。

・頭頚部・基礎ブロック(必修、1単位、2年次)

口腔機能・嚥下機能のメカニズムを臨床的に理解するため、臨床解剖実習を行う。

・総合医療・地域医療ブロック(必修、2単位、3年次)

地域医療における口腔嚥下障害に関する素養を早期から身に付けさせるため、新たに歯科と連携して介護施設において口腔ケア等の実習を行う。

・臨床導入実習(必修、8単位のうち1コマ、4年次)

口腔嚥下障害に関する診察法を身に付けさせるため、大学において口腔診察についてシミュレーターを用いた実習を行う。

・臨床実習I 総合診療ブロック(必修、34.5単位のうち2週、5年次)

口腔嚥下障害、誤嚥性肺炎等の総合診療に関する素養を早期から身に付けさせるため、大学病院及び学外教育病院において臨床実習を行う。

・臨床実習II プライマリケアブロック(選択、15単位のうち2週、6年次)

口腔嚥下障害、誤嚥性肺炎等の在宅診療・プライマリケア診療に関する素養を早期から身に付けさせるため、学外教育施設において臨床実習を行う。

教育内容の特色等
(新規性・独創性)

近年、人口の高齢化に伴い地域医療、総合医療における口腔嚥下障害への対応能力がプライマリケアで求められている。従来、この領域の教育内容は系統的・総合的になされていなかった。本プログラムでは、歯学部を有する本学の特徴を生かして、基礎医学から臨床医学までの内容を系統的にプログラムし、嚥下障害・口腔ケア診療ができる人材を育成しようというものである。教育手法としては、歯学科との多職種連携教育、シミュレーターや遠隔医療教材を用いたアクティブラーニング教育、医科歯科で合同して開発するe-learningコンテンツなどを新たに作成することを特色とする。また、実習における受講環境については、茨城県内の教育協力病院との連携、本学が主催するプライマリケア教育研究会の所属実習施設との連携体制ができており、茨城県及び筑波大学と連携しながら実習を進めてゆく予定である。

指導体制

統合教育機構、医学教育開発学分野、総合診療医学分野、総合臨床感染症分野、摂食嚥下リハビリテーション分野(歯学部)

開始時期
令和4年9月