文部科学省補助事業 ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業

筑波大学・東京医科歯科大学

文部科学省補助事業 ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業

筑波大学・東京医科歯科大学

総合診療学修プログラム

大学名等
筑波大学
取組む分野
総合診療
対象者
医学類生(地域枠学生を含むすべての学生)
対象年次
1年次~6年次
養成すべき人材像

総合診療医/家庭医に求められるコンピテンシーをバランスよく修得し、将来「人々の健康を支えるオールラウンダー」としての役割を担うことのできる総合診療医/家庭医として、地域医療で活躍できる。

科目等詳細
<講座型科目>
・医療概論Ⅱ(必修、2単位のうち1コマ、2年次)

「家庭医療総論」の講義を新設し、家庭医療学のコアの概念である患者中心の医療の方法、生物心理社会モデル、家族志向のケアについて講義+演習方式で学ぶ。

・クリニカル・クラークシップ準備学習(症候・病態からのアプローチ)(必修、14単位のうち12コマ、4年次)

主要な症候の鑑別診断トレーニングを、Team Based Learning方式で行う。従来4症候(8コマ)を実施してきたが、新たに4コマ追加するとともに、動画やオンデマンド教材などを新たに取り入れてより臨場感のある内容とし、認知エラーの要素も追加して、臨床推論の実践的なスキルを包括
的に学べるコースにする。

・総合診療塾(選択、集中で開講、1単位、1-6年次)

総合診療・家庭医療の実践に必要な概念を学ぶプログラムとして、「総合診療塾」を新規に開講する。毎月1回90分の参加型のワークショップ形式のプログラムをオンラインで開催し、テーマとしては、家庭医療学のコアの概念である「患者中心の医療の方法」「家族志向のケア」「リハビリテーション」の他に、総合診療実践のために必要な知識を習得するための「臨床推論の基本」「アルコール問題」「ポリファーマシー」「メンタルヘルス」「多職種連携」の他、糖尿病などのcommon diseaseシリーズを設定する。本教育プログラムにおいては、希望者に対するオプションとして位置づけ、全学年の希望者が自由科目として履修できる。参加者は、筑波大学生の他、連携する東京医科歯科大学の学生や、茨城県に地域枠を設定する他の大学の学生を含めて、全国から参加可能とする。

<実習型科目>
・総合診療科クリニカル・クラークシップ(必修、M5クリニカル・クラークシップ(PhaseⅠB、PhaseⅡA)22単位またはM6クリニカル・クラークシップ(PhaseⅡB)4単位の一部として実施、5-6年次)
  1. 必修クリニカル・クラークシップ(1-2週間)
    医療面接技法および臨床推論の知識・スキルの修得をねらいとして附属病院総合診療科での外来実習、ケースレビューを重点的に行う。総合診療・家庭医療に関する重要な概念やトピックについて、現在オリエンテーションで生物心理社会モデルの講義を実施しており、新たにオンデマンド教材(患者中心の医療の方法、家族志向のケア、アルコール問題、メンタルヘルスケア、ポリファーマシー、EBM、生活習慣病、小児移行医療など)を開発し、実習期間に、課題として学生が興味のあるテーマを選んで学習する。実習は5年次10月~6年次5月にかけて、学年全員が行う。
    (5年次105名、6年次34名)
  2. 選択クリニカル・クラークシップ(4週間)
    上記の必修実習の他に、希望する学生に対して国内の総合診療・家庭医療を実践する様々な施設において実習を行うプログラムで、本プログラムにおいては、希望者に対するオプションとして位置づける。必修での学習に加えて、地域中核病院総合診療科や家庭医療センターなどにおいてじっくりと総合診療で求められるスキルを習得すると同時に、ロールモデルのもとでの実習を通して、地域で働くキャリアへの関心を深めることができる。産業医などの新たなカテゴリーの実習施設を拡充するとともに、上記のオンデマンド教材を活用しつつ、家庭医療学の理論的背景を踏まえて省察を深める振り返り・発表会等を充実させる。(選択、定員年間14名)
  3. 臨床推論カンファレンス(半日×2回)
    総合診療の実践の要となる臨床推論能力のトレーニングは、臨床実習と同時並行で繰り返し行う
    ことが重要である。必修実習の期間にオンライン教材を提供して必修の学習として実施している
    が、5月の連休の合間の期間を活用して、臨床推論カンファレンスを新規に導入する。(6年次:
    必修、5年次:希望者は参加可能)
教育内容の特色等
(新規性・独創性)

臨床推論の学習を主軸とした必修コースの充実と、家庭医療学の内容を網羅する教育コンテンツの体系的な提供により、地域枠医学生を含むすべての医学生が、確かな総合診療/家庭医療の基礎を修得することが可能となるため、将来、どの進路に進んだとしても総合的な診療を行えるようになることに寄与できる。さらには、地域枠卒業生をはじめとするキャリア形成においても、将来総合診療領域を専門とする医師が増えることが期待できる。
また、総合診療/家庭医療に興味をもつ学生が、入学後早期から、他大学の学生と交流しつつ、重点的に学ぶ総合診療塾は、地域医療で働く将来のキャリア形成に役立つ。

指導体制

筑波大学総合診療科の教員19名(うち家庭医療専門医14名)が中心となって指導に当たる。地域での実習は、地域医療教育センター・ステーションを中心としたへき地を含む教育拠点において、ロールモデルとなる総合診療医/家庭医の指導を受ける。

開始時期
令和4年10月