地域医療における難病診療学修プログラム
大学名等
取組む分野
対象者
対象年次
養成すべき人材像
地域医療において難病の初診と在宅・慢性期診療ができる人材を育成する
科目等詳細
<講座型科目>
・医学導入MIC(必修、6.5単位のうち2コマ、1年次)
総合診療、地域医療における難病診療及び慢性期ケアの重要性について、新たに企画した講義・オンデマンド教材を通して学ぶ。
・臨床医学導入ブロック(必修、1単位のうち1コマ、3年次)
総合診療、地域医療における難病診療の重要性について講義、オンデマンド教材を通して学ぶ。
・感染・臨床ブロック(必修、1単位のうち1コマ、3年次)
総合診療、地域医療におけ感染性疾患の病態・治療・予防について、講義、オンデマンド教材を通して学ぶ。
・総合医療・地域医療ブロック(必修、2単位のうち4コマ、3年次)
総合診療、地域医療における慢性期難病の病態・治療・保健制度について、新たに企画する歯学部との合同アクティブラーニング授業、講義、オンデマンド教材を通して、実習も含めて学ぶ。
・包括医療ブロック(必修、2単位のうち4コマ、6年次)
総合診療、地域医療におけるチーム医療としての難病医療について、他学部との合同アクティブラーニング授業、講義、新たに作成するオンデマンド教材、及び講義を通して学ぶ。
<実習型科目>
・医学導入MIC(必修、6.5単位のうち6コマ、1年次)
難病診療にかかわる多職種連携医療に関する素養を早期から身に付けさせるため、大学病院においてシャドウイング実習、難病患者エスコート実習をエスコート実習に加える。
・総合医療・地域医療ブロック(必修、2単位のうち3コマ、3年次)
地域医療における慢性期難病ケアに関する素養を早期から身に付けさせるため、介護施設等において参加型実習を行う。
・臨床導入実習(必修、8単位のうち2コマ、4年次)
慢性期難病の全身評価に関する全身診察法を身に付けさせるため、大学において新たにシミュレーターを用いた実習を行う。
・臨床実習I 総合診療ブロック(必修、34.5単位のうち12週間、5年次)
難病の診断、初期治療、慢性期治療に関する素養を早期から身に付けさせるため、大学病院及び学外教育病院において関連診療科の臨床実習を行う。
・臨床実習II プライマリケアブロック(在宅診療)(選択、15単位のうち2週間、6年次)
慢性期難病の在宅診療・プライマリケア診療に関する素養を早期から身に付けさせるため、学外教育施設において臨床実習を行う。
・地域医療学習プログラム(地域枠学生必修、他学生選択、1単位、5-6年次)
医師不足地域の地域医療を取り巻く様々な課題についての素養を身に着けさせるため、現地の医療機関で臨床実習を行う。
教育内容の特色等
(新規性・独創性)
近年、難病治療の進歩及び難病患者の高齢化に伴い、地域医療、総合医療における慢性期難病への包括的対応能力がプライマリケアで求められている。実際に地域医療、在宅医療の現場では、ADL障害等により専門医にかかれない慢性期難病患者の割合は多く、かつ長期にわたる診療・ケアが必要となっている。従来、この領域の教育内容は系統的・総合的になされていなかった。本プログラムでは、難病診療の専門診療科と総合診療科を有する両大学の特徴を生かして、高度専門診療から在宅診療までの内容を系統的にプログラムし、難病の初診及び慢性期診療・ケアができる人材を育成しようという、新たな縦断型プログラムである。新たに加える教育内容として、歯学科・看護学科との多職種連携教育、シミュレーターや遠隔医療教材を用いたアクティブラーニング教育、両大学で合同して開発するe-learningコンテンツなどを特色とする。また、両大学は、難病診療の高度先進医療機関であるのみならず、実習における受講環境についてもプライマリケア教育を長年実施してきている。実習のフィールドとして茨城県内の教育協力病院との連携、本学が主催するプライマリケア教育研究会の所属実習施設との連携体制ができており、茨城県及び筑波大学と連携しながら実習を進めてゆく予定である。
指導体制
統合教育機構、医学教育開発学分野、総合診療医学分野、総合臨床感染症分野