文部科学省補助事業 ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業

筑波大学・東京医科歯科大学

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茨城県神栖市での地域医療シンポジウムに筑波大学生が実行委員として参加しました!

10月13-14日に、茨城県神栖市の若手医師きらっせプロジェクトとTAO医師団(地方創生医師団)との共催により、地域医療を志す医学生や若手医師を応援し、ともに学び、働き、活躍する環境や体制づくりに資することを目的に、地域医療シンポジウムが開催されました。

筑波大学地域医療教育学の研究室演習を受講している1~5年生の学生も数人参加しましたが、特に学生実行委員として企画準備から当日の運営まで携わった5年生の山本さんがレポートを書いてくれましたのでご紹介します。

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2023年度内に、神栖市には、学生団体「ちいここ」の合宿や産業医のイベントの一貫として4、5
回来させていただいていました。年度明け頃に友人から地方創生医師団の神栖のシンポジウムをやり、学生実行委員を引き受けてもらう人を探していると声をかけてもらい、シンポジウムの準備段階から学生として携わらせていただきました。

企画の準備には、筑波大学の後輩や他の大学で地域医療に興味のある学生と共に学生実行委員として関わらせていただきました。主には、シンポジウム前の「市内探訪」・シンポジウムの夜の「懇親会」を学生中心となって意見出し・運営させていただきました。今まで、学生への「街歩き」の企画や「異業種帯同実習」の企画をさせてもらっていましたが、多くても8人程度の小規模開催だったのに対して、今回は100人単位のため、規模感が全く異なり、考えるのが難しい部分もありました。そのような中でも、共に関わってくれた学生の実行委員のみんなと意見をかわしながら「また来たくなる茨城県・神栖市」をテーマに準備させてもらいました。

シンポジウムは、10月13日からですが、遠方から来る学生も多いということで、前泊企画を実
施しました。日中は、「みんなの食堂」さんの子ども食堂と、「くるりん森 加藤さん」のプレーパークにお邪魔し、夜は学生・医師・職員・住民を交えた懇親会を実施しました。「みんなの食堂」さんの子ども食堂では、普段からライフセーバーなどでボランティアをしている学生と共にボランティアをさせていただきました。とても普段から温かい雰囲気で提供されている様子を感じ取ることができました。その後は、普段から子供の遊び場を提供する「プレーパーク」を実施している加藤さんと一緒にプレーパークをしながら様々なお話を聞かせてもらいました。夜の前泊組の懇親会では、個々人に焦点を当てた話ができました。懇親会には、神栖市の職員の方や普段「ちいここ」でお世話になっているNPO未来フォーラムの遠藤さんにもお越しいただきました。

シンポジウムの2日間は、1泊2日で開催され、学生による神栖市の市内探訪、地域医療に関わる方々からのプレゼンテーション、学生や住民も登壇するトーク企画、懇親会、神栖の地域医療をよりよくするための神栖宣言などを行いました。市内探訪では、3コースに分かれて、神栖の地域性や医療の特徴を視察しました。住民の方ともたくさん交流でき、神栖の魅力にたっぷり浸かることができました。プレゼンテーションでは、地方創生医師団の団長の江角先生からのお言葉が特に印象的で、「地域医療の主役は住民だ」という言葉が深く刺さりました。また、シンポジウム内では、学生も積極的に発言してもらい、学生ならではのフレッシュな意見を述べてくれたのが印象的でした。

今回の企画を通して、シンポジウムの準備段階から参加することで神栖の魅力や医療の課題
をより深く知ることができました。さらに、地域の問題について本音で語り合えるような場所が必
要だと実感させられました。今後も、一人の学生として神栖の地域医療に関わっていきたいと思
います。

(筑波大学医学類5年 山本司)

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この2週間後に同じく神栖市で行われた、病院と市民で共創する「オータムフェスタ2024」にも多くの学生が企画段階から参加し、地域住民とのふれあいを通して神栖地域での地域医療の課題について学生目線から考えています。こちらの記事も近日中にアップ予定ですのでお楽しみに!