筑波大学医学類3年生がつくばな祭で子供向けのイベントを開催しました!
筑波大学では将来医師となる学生が、地域住民に向けた予防教育や健康教育の重要性を体験的に学ぶことを目的に、「地域ヘルスプロモーション実習」を医学類3年生の授業の一環として全員に実施しています。
全部で6つのコースがあるうちの運動指導による健康づくりコースでは、「運動×教育×遊び」をモットーに様々な地域活動をしておられるつくば公園前ファミリークリニックの先生方に講師となって頂き、健康づくりのための小児発達期から成人期における運動の必要性と筋骨格やリハビリ理論に基づく運動指導法について概論を学んだ上で、つくばな祭という地域のイベントで子供向けの企画を開催しました。
2024年10月12日
天気にも恵まれたこの日、つくば駅前広場で「つくばな祭」が開催されました。昨年はつくば音楽祭として開かれたこのイベントですが、今年は名前を変えて子供たちも楽しめるものということで、子供向けのブースも多く出されていました。その中の一つとして、学生たちが3班に分かれて、幼児~小学生向けのイベントを企画しました。イベントでは、運動疾患の予防や改善の方法を日常の遊びの中で提供することを目的とし、こどもが主体性をもって取り組むことができ、参加すること自体が身体を動かすことに繋がる内容を学生が中心となって考えました。具体的にはフラフープ、けんけんぱ、ボール投げ、ジャンプ、かけっこなど様々な遊びを通した運動の企画、準備をし、学生がチラシを作って広報活動も行いました。
当日は広報の効果もあり、最初から最後まで多くの子供たちが参加してくれ、準備していたお土産のお菓子も足りなくなるほどでした。学生たちはお互いに協力しながら子供たちが楽しめるように積極的に声掛けをしていました。子供たちは想定外のことをするものですが、臨機応変に対応し、転んでしまった子供への対応も上手にしていました。
以下に学生のレポートから抜粋してコメントを紹介します。
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・周りの他にブースを出しているつくばの団体とコミュニケーションを取ることで、地域の繋がりを感じることができ、そしてそのつながりがつくば市を活気あふれるものにしているということを学んだ。
・子供たちが楽しんでくれるのはもちろんの事、子供たちの笑顔を見守っていた保護者の笑顔も印象に残った。
・今回のつくばな祭では、発達障害のある子どもたちも遊びに来てくれた。ボール投げなどはやり方は分かるがルールを詳しく理解できない子たちもおり、発達に遅れのある子どもたちも共に楽しめるような遊びをもっと考えたいと思った。そのために、発達障害のある子供たちは何が苦手で何が得意なのか、どのように説明すれば分かりやすくルールなどを理解できるのか、という点についてもより学んでみたいと感じた。
・今回の実習ではチームとして取り組むことでイベントが実現可能であることに気づいた。さらに、全員で協力しながら進めていくプロセスの中で、それぞれが新たな知識やスキルを学べたことも大きな発見である。特に、自分がこれまでに学んだ医学の知識を医療の現場以外で活かすことができる機会があり、その実践を通じて新しい視点や応用方法を学ぶことができた。
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地域でのヘルスプロモーション活動を学ぶ機会になっただけでなく、多様性を理解しチームで協働することを学ぶ良い機会にもなったようです。また、このような活動を実践しておられるつくば公園前ファミリークリニックの先生方の姿そのものが医学生にとって良い学びになったように感じます。
地域ヘルスプロモーション実習では他のコースの実習も続きます。今後の報告をお楽しみに!