文部科学省補助事業 ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業

筑波大学・東京医科歯科大学

文部科学省補助事業 ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業

筑波大学・東京医科歯科大学

筑波大医学生が第15回プライマリ・ケア学会学術大会にて3演題発表しました!

筑波大学地域医療(プライマリ・ケア)学修プログラムでは令和4年度より、1年次~4年次までできる研究室演習のコースを開講しています。

昨年度のプライマリ・ケア学会では研究室演習での1年間の成果を活動報告として発表しましたが(当時のURLはこちら筑波大医学生が第14回プライマリ・ケア学会学術大会にて研究室演習(地域医療教育学)の成果を発表しました! | ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業 (tsukuba-tdmu.jp))、今年度は昨年度の学会後から1年間行ってきたプライマリ・ケア領域の研究&活動報告を合計3演題発表しました。

実際にリサーチクエスションを考え、データを集めて解析、文献を踏まえて考察するプロセスを得て多くの学びがあったようです。その中の一演題「大学病院総合診療科初心患者における抑うつと自殺念慮の有病率の検討」に関しては優秀発表賞もいただくことができました!

本当におめでとうございます!!

研究室演習の学生&教員の集合写真

以下、発表された3名の学生さんの感想です。

医学類4年生 地場 凛々子さん

今回、「『ハッチポッチカフェ』(くらしの相談室)を通して考える、医療者とまちの人々のつながり」という題目で、ポスター発表をさせていただきました。発表にあたって、座学の講義とは異なり、実際に見たものや聞いたものを通して学べたことや、さまざまな方々との新しいつながりを得られたことが、とても楽しかったです。

昨年度のこの時期に地域医療教育学研究室に入り、1年後は発表させていただくことになるとは思ってもいませんでした。お力添えくださった全ての方々、本当にありがとうございました。

学会では、全国各地の様々な方の素敵なアイデアが満ち溢れていて、心ときめく出会いがたくさんありました。

今回の学会を通して、私は「地域で求められている医学生の役割」について特に考えたいと思うようになりました。今後の研究室演習を通して、活動や研究に繋げていけるように学びを深めていきたいです!

医学類3年生 結城 舞さん 

昨年初めてプライマリケア学会に参加し、同年代の学生が堂々と発表なさっている様子を見て、「自分も研究してみたい」と強く思ったのを覚えています。

今回の研究では、阪本先生から禁煙支援外来についてのCQをいただきました。そして、後藤先生にご相談させていただきながらRQを決め、孫先生のご指導のもとで研究を進めました。解析で出た結果を、それぞれアウトカムや対象が異なる先行研究と比較して考察する過程が一番大変でした。しかし、その過程を通して、今まで馴染みのなかった禁煙支援外来に興味を持つきっかけとなりました。

また、量的研究の流れを掴むことが出来ました。これから、統計解析手法についてより深く理解し、出てきた数値の持つ意味を正確に解釈できるようになりたいです。

さらに、研究発表におけるデータのまとめ方やその流れについても学べました。

今年度も自分が興味を持ったテーマについて、研究発表を行いたいと思います。

医学類5年生 本原 彩那さん

研究チームの皆さんと優秀演題賞受賞後の記念撮影
(中央が本原彩那さん)

学生セッション口演発表の部(研究)で「大学病院総合診療科初診患者における抑うつと自殺念慮の有病率の検討」を発表し、優秀発表賞をいただくことができました。このRQを作った背景として、自分の精神科への興味があります。うつ病のスクリーニングによって重症化や自殺を予防できるのではないか?という疑問から、うつ病に焦点を当てた研究をしたいという思いに繋がり、今回の発表をすることとなりました。実際に発表をしてみて感じたことは、不定愁訴で実際はうつ病が隠れていたというケースが多いことは多くの総合診療医が感じており、今回発表した研究結果は多くの総合診療医にインパクトを与えたということでした。この結果を踏まえて私が総合診療医になった時は、うつ病や自殺念慮のスクリーニングを行い、うつ病が見つかった患者さんには積極的な支援を行っていきたいと思います。