神栖済生会病院での「オータムフェスタ2024」に筑波大学生が参加しました!(その1)
10月26日(土)、神栖済生会病院で市民向けのイベント、「オータムフェスタ2024」が開催されました。数年前から開催され、ステージで演奏や様々な団体がブースを出しているイベントですが、今年は筑波大生11名(医学部6名、看護学部5名)も準備段階から加わり、学生企画として以下の3つの内容を行いました。
①今までの神栖での学生としてのかかわりの紹介:全国の地域医療に関心を持つ医療系学生が集うコミュニティ「ちいここ」が神栖市で実習を行っていること、先日神栖市で行われた地域医療シンポジウム(茨城県神栖市での地域医療シンポジウムに筑波大学生が実行委員として参加しました! | ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業)に学生も多数参加したこと、等を地域住民に知ってもらう目的で紹介を行いました。
➁参加者と神栖の医療について語る:「神栖tree」という形で付箋を使って模造紙に地域住民の声としてまとめました。
➂つくばぬいぐるみ病院による子供の医療体験:普段は保育園で子供たちとぬいぐるみを使った病院ごっこをする中で子供に医療・健康について興味をもってもらう活動をしているサークルが、今回のオータムフェスタでは子供向けに聴診器を使う体験をしたり、健康について考えてもらう紙芝居などをしました。
以下、参加した学生の感想の一部です。
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・オータムフェスタは、医療関係の活動を行っている人がつながる場でもあり、市民の方が気軽に医療に関する情報を収集できる場所だと気づいた。
・オータムフェスタに来られるような人は元気な人が多いけど、全く医療とかかわりを持たない人はほぼいない。オータムフェスタへ来られない人へのアプローチを考えるきっかけにもなった。
・ご高齢の方、重心児のお子さんなど普段関わらない層の人とコミュニケーションをとるのが大変だった。知識がないときちんとコミュニケーションできないと思うのでいいトレーニングになった。
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また、医療過疎地域である神栖の今後の医療に求めるものとして
・障害児の入所施設・卒業後の居場所・通える病院が欲しい
・在宅医療の充実:在宅の重要性を感じるのは「高齢者」だが、それを発信する場がない。医療者に伝えられない。
・独居高齢者の安否確認システムが欲しい、一人でも安心して最期を迎えられるシステムが欲しい
などの切実な声が住民から聞かれました。これらの内容は後日学生達が神栖市の方に伝えに行くそうです!
さらに、様々なブースを出展されている方との交流も良い学びとなったようで、特にコミュニティーナースの方との交流では
・コミュニティや制度の網から抜け落ちてしまう人を救い出すために、大きな役割を果たしていること、
手を差し伸べる人・団体が存在することを知れてよかった。
・地域の人々が気軽に困り事を打ち明け、心の拠り所となるような存在として自由に活動しているということで、
ぜひ自分のすむ地域でもそのような活動を広めていきたいと感じた。
・皆、地域に愛着があり、楽しんで活動されていたことが印象的。コミュニティナースは、地域住民と顔の
つながる関係を築いており、オープンな存在であることが重要であると感じました。
今後も、何かしらの形で繋がっていけると嬉しいです!
との声が上がりました。
学生達が真剣に地域医療の問題に考え、行政までアプローチしようとしている姿は頼もしいです!