令和6年度 第1回東京・つくば緩和ケア塾を開催しました!
2024年11月19日(火)に第1回東京・つくば緩和ケア塾を開催いたしました。
<プロジェクト概要>
「<緩和ケア>という言葉はよく聞くけれど、実際にどういうことをしているのだろう?」「医療者として<緩和ケア>を知りたいと思うけれど、<緩和ケア>ってよくわからない」そんな風に考えている医学生・初期研修医は多いのではないでしょうか?
私達、東京科学大学病院緩和ケア科および筑波大学附属病院緩和支持治療科では、医学生・初期研修医を対象に、緩和ケアについて学ぶプログラムとして「東京・つくば緩和ケア塾」を開講することになりました。1回1時間程度の参加型のワークショップ形式のプログラムをオンラインで開催します。緩和ケアについて、楽しみながら学べる機会を提供することを目的としています。年4回程度、東京科学大学病院緩和ケア科と筑波大学附属病院緩和支持治療科で交互に企画していく予定です。
<第1回緩和ケア塾の内容>
第1回緩和ケア塾を開催いたしました。初回は筑波大学附属病院緩和支持治療科が企画しました。つくば緩和ケアグループで研修中の若手の医師4名が中心になって、企画を練りました。
今回はテーマに「全人的苦痛」を取り上げました。緩和ケアでよく用いられる苦痛の捉え方の概念で、苦しみは、身体的な要素だけではなく、精神的・社会的・スピリチュアルな要素が互いに影響し合い、全体として苦しみを形成していると言われています。ミニレクチャーの後、事例を通して全人的苦痛のアセスメントのグループワークで行いました。
<感想>
当日は医学生・研修医6名が参加し、活発な議論が行われました。スピリチュアルな苦痛などとらえにくい項目もありましたが、それぞれの角度から事例を検討して様々な意見がありました。全人的苦痛に基づいて包括的に苦痛をアセスメントすることを体験してもらえたと思います。
参加者からは以下のような感想をいただきました。
・緩和ケアについて具体的なケースを交えながら色々考えることができた。
・緩和ケアについて以前より理解が深まったと思う。グループワークで質問してわからないことを聞けたのもとても勉強になった。
次回は東京科学大学緩和ケア科主催で開催予定です!