文部科学省補助事業 ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業

筑波大学・東京化学大学

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令和5年度 第8回総合診療塾(テーマ:行動変容)を開催しました!

1月25日(木)に第8回総合診療塾を開催しました。

今回のテーマは「行動変容」

今回は行動変容の基礎知識についてレクチャーを行った後、具体的な質問が行動変容のステージモデル(前熟考期、熟考期、準備期、行動期、維持期)のどこに分類されるのかについて、グループワークを行いました。実際に分類してみると難しかったり、具体的な声掛けの例を知ることができて勉強になったという声が聞かれました。とても実践的で、行動変容について深く学べる充実した内容でした。

以下、2年生~4年生の学生の感想を紹介します。

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・今回の授業では具体的なアプローチの手法が提示されており、大変参考になりました。特に今までの考え方を受け止めながらサブリミナル的に過去形を使って心理的な距離を無意識に取らせるやり方などはぜひ活用したいと思います。

・現状を変えようとする決意を引き出すことこそ重要であると言う点は非常に共感しました。私としてはその決意をどう継続的にサポートしていくのかなどについてもより深く学びたいと考えているのでまた機会があればぜひ参加させて頂きたいと思います

・自分自身の行動を変えることですら、非常に難しいことであるにも関わらず、他者に行動変容を促すということはさらに難しいことであると私は考えています。しかし、今回の講義で学んだように、行動変容にはステージがあり、各ステージに応じた関わりや働きかけをすることで、行動変容を促すことができる可能性が上がるのではないかと感じました。反対に、適切な関わりや働きかけができないことで、患者の行動変容の機会を奪うことにもなりかねないと考えます。

・医療者に必要なことは、性格や背景などの患者の疾患以外の要素にも興味を持ち、患者が持つ力を高めたり、セルフケア能力を高めることができるように援助的な関わりをすることであると改めて感じました。

・行動変容の過程は患者ごとに違い、個別性が高い点が非常に興味深いです。

・個人的には、挙げられていた六段階のうち熟考期から準備期に移行するのが最も大変ではないかと思った。その段階では自己への再評価、環境での再評価、社会的環境への気付きが大切だとされている。自己、環境への再評価については特に、普段生活している中では気付くことのできない、自分自身の価値観や自分の行動が周囲の人に与える影響について考慮する必要があり、これは自分一人ではなかなか難しいことではないかと思った。ここで、医師や友人という立場で自分がかかわることにより、他人の行動変容を起こすことができればと思った。

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第9回 総合診療塾は、

日 時 : 2 月 26 日(月)18:00~19:30

テーマ : 健康の社会的決定要因

講 師 : 筑波大学附属病院 総合診療科 堀内 明由美医師

詳細、申し込みはこちらをご覧ください https://tsukuba-soshin9.peatix.com