文部科学省補助事業 ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業

筑波大学・東京化学大学

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令和5年度 第4回総合診療塾(テーマ:ヘルスプロモーション)を開催しました!

先日、第4回総合診療塾を開催しました。

第4回総合診療塾のテーマは、「ヘルスプロモーション」

今回は、筑波大学附属病院 総合診療科 阪本直人先生 が講師となり、地域診断という手法を用いて、人々の暮らしを知り、課題を見つけ、ヘルスプロモーションへつなげるための効果的なスキルを学びました。

受講した学生さんから感想をいただいております。

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本日は阪本直人先生にヘルスプロモーションについてのご講義を頂きました。

家庭医療専門医とそのコミュニティーリーダーとして求められる役割など、特に家庭医療の領域について重点的にご解説を頂きました。また、先生が長年携わられている神栖市における終活フェスなどのヘルスプロモーションの取り組みについてもご解説頂きました。

個人的には健康に向けて自分で頑張れるように個人個人の背中を押すことと頑張りやすい環境を作ることは車の両輪であるというのが印象的でした。資料にもありましたが仕事に有意義感がある方がうつ病の発症確率が1/7になる。『非喫煙、適度な飲酒、適度な運動、適度な体型である』よりも、『社会とのつながりの種類や量が多いこと。それらのつながりから受ける支援が多いこと』は、死亡率の低さに影響する。などといったことは頭のどこかで判っていたはずであったが改めて聞くとやはり普段の考え方は少し前者に傾きすぎているのではないかと考える機会になりました。


コミュニティを理解すると環境の社会的要因に気づくことができるというのは非常に共感できるところがあり、やはり机上で議論だけをしていても難しいと感じました。
地域の行事に参加して、そこの打ち上げで仲を深めるというのは昔私がいた自衛隊でもよくやっていたやり方で懐かしくなり、非常に効果的で重要な視点であると思いました。

(筑波大学医学群4年 中山 貴博さん)

他の学生さんからも感想をいただいております。

・私の場合、プライマリ・ヘルスケアと聞くと「かかりつけ医」を連想していた。しかし、本日の講義を通じて、プライマリ・ヘルスケアを担っているのは「かかりつけ医」だけではなく、行政や他のコメディカルの人たちとの連携があってこそであることがよくわかった。

・「地域ヘルスプロモーションは参加することに大きな意義がある。」という言葉が非常に印象に残っている。この点について参加するだけで良いという考え方ができるが、参加することのハードルが最も高いと考えられ、企画をする際に最も考慮すべき点であると言える。自分が企画をする側に立つ時、そのために必要なのは、医療者や住民など肩書きを取り払って、自らが地域の構成員であるという意識を持つことであると考える。

・講義の後にいただいた資料で紹介されていたヘルスプロモーションの具体例を拝見させていただきましたが、さまざまなアプローチの取り組みがあり、非常に興味深かったです。 私は健康の社会的要因に非常に興味があり、社会的な背景により病気を発症してしまう人や、治療へのアクセスが困難になってしまっている人を救いたいという目標があったが、このヘルスプロモーションの活動はその目標を叶えるために非常に有用だと思った。これからぜひ積極的に参加していきたいと思う。

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第5回 総合診療塾は、

日 時 : 10 月 6 日(金)18:00~19:30

テーマ : アルコール

講 師 : 筑波大学附属病院 総合診療科 吉本尚医師

詳細、申し込みはこちらをご覧ください https://tsukuba-soshin5.peatix.com