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筑波大学医学生が保育園で親子向けに口腔機能育成に関する講座を行いました!

筑波大学医学類3年次必修科目「ヘルスプロモーション実習」の一環として実施している「幼児の口腔機能育成」コースでは、2025年11月4日、大久保歯科医院の大久保純子先生のご指導のもと、大穂保育所にて園児と保護者を対象とした講座を行いました。

近年、健康寿命を延ばすためには、口腔機能を良好に保つことが重要であり、幼少期からの予防的な取り組みが注目されています。本実習では、医学生が地域の親子と直接関わりながら、口腔機能の大切さを伝えました。

夏実習では、医学部ではあまり学ぶことのない口腔機能育成についての基礎知識を学び、大久保歯科医院で実際に歯型をとる実習なども行いました。秋実習では、3つの班の学生がそれぞれ保護者向けに口腔機能向上の重要性や家でできるトレーニング法などについて説明した後、子供と一緒にゲーム感覚で楽しみながら「あいうべ体操」「パタカラ体操」「腹式呼吸法の練習」「唇や下を動かすトレーニング」などを行いました。絵カードを用意したり、保育園のピアノ演奏に合わせて体操を行ったりするなど、子どもたちの興味を引き出す工夫が随所に見られました。

実習後の学生レポートからは、以下のような学びが得られていることがうかがえました。

・鼻呼吸や口腔機能の発達は、食事や発音だけでなく、呼吸や姿勢、顔つきにも関わる重要な要素である。そのため、口腔機能の向上を目的とした予防的介入は、将来の健康障害の予防にもつながると感じた。また、地域住民が自らの健康に関心を持ち、生活習慣を改善するきっかけを提供することが、医療者の役割の一つであると学んだ。

・医療現場では、疾患の治療だけでなく、生活習慣や予防への意識づけが不可欠であり、その基盤には住民との信頼関係とわかりやすい情報提供があると感じた。今後、医師として地域に根ざした活動を行う際には、今回の経験を生かし、専門的知識をわかりやすく伝え、患者や家族が主体的に健康を守れるよう支援していきたい。

・住民が自分の健康に主体的に関わるきっかけをつくることで、地域全体の健康意識が底上げされると感じた。今回の実習を通して、地域での健康教育は単なる情報提供ではなく、住民とのコミュニケーションを通して「行動変容」を引き出すことが鍵だと学んだ。

なお、本実習に長年ご協力いただいた大久保純子先生は、園医としての任期終了に伴い、本年度をもって本実習をご退任されます。これまでのご尽力に心より感謝申し上げます。