地域医療の
多様なニーズに
シームレスに対応できるオールラウンダーの養成
地域医療における医師の偏在は、地域全体を俯瞰する視点を持ち、地域医療で求められる多様な健康問題に柔軟に対応できる医師が少ないことが大きな原因になっています。
本事業では「地域医療の多様なニーズにシームレスに対応できるオールラウンダー」の養成を目的として、茨城県に地域枠を設置する筑波大学・東京科学大学の2大学が緊密に連携し、地域医療においてニーズの高い横断的な領域として①地域医療、②総合診療、③緩和医療、④感染症、⑤難病・慢性診療、⑥救急医療の6領域を設定して、低学年から段階的に、現場での経験を通して学びを深める体系的な教育プログラムを導入することとしました。また、いつどこでも学ぶことができる教材のプラットフォームとして、大学を超えて利用できるe-learningシステムの開発に取り組んでいます。
地域での学修は、茨城県内すべての二次医療圏に設置された教育拠点に、80名以上の教員を配置している地域医療教育センター・ステーション制度を最大限に活用することで、地域医療のニーズに十分対応できる高い能力を備え、使命感を持って地域で働く医師を数多く養成することを目指しています。

本事業の目的
連携する2大学の強みを生かし、横断的な領域に関する教育と、地域医療の現場での教育を十分に取り入れることで、「地域医療に求められる医療・ケアを幅広くシームレスに提供できる高い能力を備えたオールラウンダー」を養成します。
教育プログラム・
コースの特色
地域医療
地域全体を俯瞰して、地域特有の問題を認識し、予防・健康増進を含めて、住民や多職種と連携して幅広く対応できる能力を修得します
感染症
平時・パンデミック時に関わらず、発熱外来や施設等の感染管理、予防接種等、地域における感染症対策を実践できる能力を修得します
総合医療
あらゆる健康問題に対して、臨床推論を生かしつつ、心理社会的側面を含めて、包括的・継続的に対応できる能力を修得します
難病・慢性診療
地域の難病患者の初期診療及び慢性期診療ができる能力、口腔・嚥下障害を多職種連携を通して地域で管理できる能力を修得します
緩和医療
高齢多死社会において、地域で患者・家族を継続的かつ包括的にアセスメントして、その苦痛を緩和できる能力を修得します
救急医療
医療資源が不十分な地域でも、急を要する事態が発生した際に、災害時を含めて臨機応変に適切に対応できる能力を修得します
教育フィールドと
実施体制
医師少数地域での体験を通して学ぶフィールドが豊富であり(茨城県の人口当たり医師数はワースト2位、医師偏在指標はワースト6位)、医師少数地域を含むすべての二次医療圏に設置された地域医療教育センター・ステーション制度による充実した指導体制と全国有数規模の地域枠が設定されており、県内の自治体、医療機関による全面的な支援が受けられます。



担当者一覧
事業責任者
武井 陽介
/ Yosuke Takei
所属
筑波大学医学群長
事業実務責任者
前野 哲博
/ Tetsuhiro Maeno
所属
筑波大学附属病院副病院長(教育担当)
筑波大学医学医療系地域医療教育学教授(総合診療科)
事業実務責任者
山脇 正永
/ Masanaga Yamawaki
所属
東京科学大学 副学長(融合教育推進担当)
臨床医学教育開発学分野 教授
担当教員
孫 瑜
/ Yu SUN
所属
筑波大学附属病院総合診療科
筑波大学医学医療系地域医療教育学
担当教員
橋本 恵太郎
/ Etaro Hashimoto
所属
筑波大学附属病院総合診療科
筑波大学医学医療系地域医療教育学
担当教員
木村 琢磨
/ Takuma Kimura
所属
東京科学大学総合診療科
介護・在宅医療連携システム開発学講座
担当教員
吉田 尚子
/ shouko yoshida
所属
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